LPガスは現在、私たちのかけがえのない地球が直面している地球温暖化や酸性雨そしてオゾン層の破壊といった環境問題にも対応して、一般家庭や産業用、自動車燃料といった我々の生活を支えるクリーンなエネルギーとして期待されています。
LPガスは地球温暖化の原因とされるCO2(二酸化炭素)の排出量が他の化石燃料に比べ少なく、酸性雨に対しても窒素分を全く含まず、硫黄分もほとんど含んでいませんので、SOx(硫黄酸化物)・NOx(窒素酸化物)対策として、有効なエネルギーといえます。また、オゾン層の破壊につながる特定フロンに代わる物質として、ほとんどの分野でエアゾール用としてLPガスが使用されています。
LPガスのCO2排出量指数は、天然ガスにはやや劣るものの非常に低く、原油は1.16倍、石炭は1.44倍にもなります。
また、LPガスは窒素分を含んでいませんので、燃焼によって生じるサーマルNOxも、技術的に抑制しやすいといわれています。
さらに、LPガスは灰分を含みませんので、ばいじんを発生することはなく、熱効率が高いので、省エネ効果も高く、トータルでみると同じ化石燃料の原油や石炭に比べクリーンエネルギーといえます。
さらに、89年の法改正により、医薬品、化粧品を含む人体用エアゾール噴射剤としてLPガスの使用が認められ、ほとんどの分野でフロンからLPガスへと代替しているのが現状です。今後、原油や石炭に代わってLPガスの需要が増加していけばいくほど、LPガスは地球環境問題に大きく貢献できるということがいえます。